「GAPの考えを取り入れた新しい経営改善手法」と言う位置づけで開催しました。農業生産工程管理GAP(Good Agricultural Practice)に関して、興味があるとか、良さそうだと関心のある農家様が多い中、単にGAPの取り組みを勧めてもどう役に立つか等、なかなか実行に至らないことが多いです。そこで、GAPの考え方、その取り組みが経営改善にも大きな効果を得る事が出来ると言う切り口で今回のセミナーを企画しました。会場は、お城の中に研修室があるユニークな南丹市国際交流会館で開催し、オンラインでの受講も可能としました。
具体的には、反収を上げたい、単価を上げたい、販路を広げたい、経費を少なくしたいと言った経営上の悩みにGAPの取り組みが有効という話を中心にセミナーを開催しました。
受講者にはまず、R2年12月2日に京都府主催の「GAP概論」(講師:株式会社AGIC白川洋輔氏)を受講戴き、GAPの基礎知識を得ていただきました。その後、応用編として「GAPが経営改善にどう役立つか」を2回、「6次化商品開発手法と留意点」を1回、計4回にわたり受講いただきました。
GAPが経営改善にどう役立つか
R2年12月15日及びR3年1月13日の2回にわたり開催。講師は、アイティ経営研究所 中尾克代 氏。JGAPの審査員補もされている方で、丹後地域の複数の農家様に対してJGAPの認証取得に向けた個別指導もしていただいた先生です。経営面からの切り口でGAP取り組みの有効性を説明いただきました。2回目には、先生のご指導で、実際にJGAPを認証取得された2つの農家様(㈱エチエ農産、まつみやファーム)にも出演いただき、生の声をお届けできました。
6次化商品開発手法と留意点
R3年1月27日に開催。講師は、有限会社エスアールフードプロデュース 齋藤三映子 氏。理論的知識を背景に、実際の加工に関する具体的なアドバイスは定評がありますし、商品開発全般にもわかりやすく説明くださる先生です。今回もコロナの影響で、事業としてどうあるべきかの観点から商品開発について説明されました。話が盛り沢山で時間切れとなりました。
受講者の声
概ね好評価でした。ほんの一部ですが紹介します。
GAPによる経営改善をテーマにセミナーで学習してGAPに取り組んでいこうという思いは強くなりました。 またGAPすることで整理整頓や社員教育また農場の見える化など利点も多いと思うので取り組んでいきたい。
今回は、コロナ禍でオンライン研修になりましたが会社の事務所でプロジェクターを利用して役員全員で研修に参加でき、知識の共有ができ有り難かった。
大変参考になりました。 取り組みに反映していくことはもちろんですが、情報収集も含めて参加できてとてもよかったと思っております。ぜひまた様々な分野でzoomセミナーなど開催していただけたらと思います。