農業ビジネスセンター京都 一般社団法人京都府農業会議

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農業ビジネスセンター京都も新体制に

(一社)京都府農業会議は4月1日より新体制でスタート、我々農業ビジネスセンター京都も新体制になりました。現在、今年度の活動を具体的に検討中です。具体的になれば、また、メルマガやホームページ等で案内させていただきます。

4月12日より、京都市でもまん延特別措置が開始されたことを受け、農業ビジネスセンター京都のメンバーも、期間中、週1回のペースで順番に在宅勤務となりました。皆さまにはご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご了承をお願いいたします。

スマート農業よろず相談会開催

京都府では、スマート農業(含 水産畜産林業)にも力を入れており、スマート技術の導入を支援しています。既に来期の補助事業(スマート農林水産業実装チャレンジ事業)申請期間は終了しましたが、本事業申請にあたり、採択要件の一つに、

と言うのがありまして、我々農業ビジネスセンター京都の方で、対応しております。もちろん、補助金の申請者ばかりでは無く、将来の導入に向けての全般的な知識を求められる農家様やIT関連各種補助金情報、スマート農業導入でどのようなことが期待出来るのか等効果を尋ねられる農家様等もおられます。今回は京丹後市、木津川市ともオンラインで繋がり個別面談を受けられている様子をご紹介します。

既に、2月17日、18日、19日と3回終了しており、今回の3月17日が最終でした。スマート農業の専門家様とオンラインでお話しいただきました。内容は、主にスマート技術導入に至る背景、導入により想定される効果、そしてそれがもたらす経営面での数値目標などを確認させていただきました。また、今回より、例えばGPSを使った直進性機能を有するトラクター、田植機、コンバイン等の導入にあたっては、その機械で作業した作業エリアや作業内容と連動した「圃場管理システム」や「作業記録管理システム」と連動させたデータ活用が必須となりましたので、そのあたりも確認させていただきました。この「圃場管理システム」や「作業記録管理システム」が、農業生産工程管理GAP(Good Agricultural Practice)を勧めていく上でも活用出来るツールとなりますので、一石二鳥的な役割となります。

後は実際に申請された申請書にて審査されます。農業会議としては、多くの農家様に採択され、作業の効率化や経営面での改善を望むばかりです。

きょうと食のマッチング力向上セミナー開催

3月12日(金)、オンラインにて「きょうと食のマッチング力向上セミナー」を開催しました。

新規に6次産業化商品開発もしくは開発の商品を実際に販売する際に、バイヤー(買い手)さんとの商談会に不慣れな農家様に対して、販路開拓についての色々なアドバイスを、個別セミナーの形で受けていただきました。アドバイスは、元バイヤーの経歴をお持ちの専門家にお願いしました。

専門家からは、事前に提出された商談会・展示会向けのFCP(フード・コミュニケーション・プロジェクト)シートを元に、農家様の環境や生産者様のこだわりなど、他商品との差別化などを引き出し、商品の特徴や位置づけを明確化されたり、FCPシートの書き方のアドバイスをされたりバイヤーとの商談が上手くいくよう指導されました。

指導を受けた後、実際に専門家をバイヤーと見立て、模擬的に商談会の練習もあり、充実したセミナーとなりました。京都府農業会議は、京都府と共催で毎年秋に、農業ビジネス商談会を大々的に開催しており、このセミナーに参加された方にも、前向きに出店を検討いただきたいと考えています。

持続可能な農業経営セミナー開催

「GAPの考えを取り入れた新しい経営改善手法」と言う位置づけで開催しました。農業生産工程管理GAP(Good Agricultural Practice)に関して、興味があるとか、良さそうだと関心のある農家様が多い中、単にGAPの取り組みを勧めてもどう役に立つか等、なかなか実行に至らないことが多いです。そこで、GAPの考え方、その取り組みが経営改善にも大きな効果を得る事が出来ると言う切り口で今回のセミナーを企画しました。会場は、お城の中に研修室があるユニークな南丹市国際交流会館で開催し、オンラインでの受講も可能としました。

具体的には、反収を上げたい、単価を上げたい、販路を広げたい、経費を少なくしたいと言った経営上の悩みにGAPの取り組みが有効という話を中心にセミナーを開催しました。

受講者にはまず、R2年12月2日に京都府主催の「GAP概論」(講師:株式会社AGIC白川洋輔氏)を受講戴き、GAPの基礎知識を得ていただきました。その後、応用編として「GAPが経営改善にどう役立つか」を2回、「6次化商品開発手法と留意点」を1回、計4回にわたり受講いただきました。

GAPが経営改善にどう役立つか

R2年12月15日及びR3年1月13日の2回にわたり開催。講師は、アイティ経営研究所 中尾克代 氏。JGAPの審査員補もされている方で、丹後地域の複数の農家様に対してJGAPの認証取得に向けた個別指導もしていただいた先生です。経営面からの切り口でGAP取り組みの有効性を説明いただきました。2回目には、先生のご指導で、実際にJGAPを認証取得された2つの農家様(㈱エチエ農産、まつみやファーム)にも出演いただき、生の声をお届けできました。

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6次化商品開発手法と留意点

R3年1月27日に開催。講師は、有限会社エスアールフードプロデュース 齋藤三映子 氏。理論的知識を背景に、実際の加工に関する具体的なアドバイスは定評がありますし、商品開発全般にもわかりやすく説明くださる先生です。今回もコロナの影響で、事業としてどうあるべきかの観点から商品開発について説明されました。話が盛り沢山で時間切れとなりました。

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受講者の声

概ね好評価でした。ほんの一部ですが紹介します。

GAPによる経営改善をテーマにセミナーで学習してGAPに取り組んでいこうという思いは強くなりました。 またGAPすることで整理整頓や社員教育また農場の見える化など利点も多いと思うので取り組んでいきたい。

今回は、コロナ禍でオンライン研修になりましたが会社の事務所でプロジェクターを利用して役員全員で研修に参加でき、知識の共有ができ有り難かった。

大変参考になりました。 取り組みに反映していくことはもちろんですが、情報収集も含めて参加できてとてもよかったと思っております。ぜひまた様々な分野でzoomセミナーなど開催していただけたらと思います。

京都スマート農業祭2020

2018年に第1回目を開催して以来、毎年開催しているの「京都スマート農業祭」。今回は第3回目となります。11月13日、14日の二日間開催しました。

今回も、昨年同様農機具の実演も実施したいということで、屋外での展示/実演としました。天候が心配でしたが、それよりも新型コロナの感染が広まり開催自体も危ぶまれた中で、新型コロナ対策を準備してなんとか開催できました。天候にも恵まれ、来場者も予想より多く充実したイベントとなりました。出展企業様に感謝いたします。

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今回の印象として、前回と比べどのブースも見学者がおられまた滞在時間も長かったです。出展者のアンケートを見ても、満足度が高いようでした。農家様もスマート農業を今までの別世界と考えるのでは無く、自分たちの作業効率アップに繋がる可能性を感じられたのでは無いかと思われます。

圃場での実演では、主にドローンと草刈り機などでしたが、多くの人が見学されていました。

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また、スマート農業に関する講演会も開催しました。京都府農林水産技術センター研究員からの発表の他、九州から来京戴いたAGRIST株式会社 取締役 高橋 慶彦 氏に「AI収穫ロボットの開発と今後の可能性」と言うテーマで講演をいただきました。収穫の自動化に未来を感じます。

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きょうと農業ビジネス商談会2020

2012年より毎年秋に開催している「きょうと農業ビジネス商談会」。今年は新型コロナの影響でリアルでの開催が危ぶまれ、オンラインも視野に入れた中、10月27日、みやこめっせ(京都市勧業館)にて、十分な感染対策を前提になんとかリアルでの開催が出来ました。

食のマッチングにも拘わらず会場制限で試食も出来ず、どれだけの商談が成約できるか心配でしたが、蓋を開けるとそんな不安を払拭するかのように、バイヤー様が大変真剣に農家様とお話しされて、大変熱い熱気を感じる商談会でした。実際、前回よりも成約率が増加しました。

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出展者は選りすぐりの約60社。商談されるバイヤーと対等にやり取りが出来る様、特に初めて参加されるの出展者には、農業会議が用意したFCPシートの作成や模擬商談会などの研修を事前にうけて当日臨んでいただきました。